ネオンテトラの種類
ネオンテトラはカラシン科の熱帯魚ですが、アルビノや同じカラシン科の近縁種 もたくさんいます。色あいは違っても飼い方は同じですね。
カージナルテトラ
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ネオンテトラよりも少し大型で、体の赤いラインもより長いです。飼育方法も同じで、 見栄えのよさならこちらの方が上かもしれません。値段も少し上がります。
アルビノ・ネオンテトラ

ネオンテトラのアルビノ個体。目が赤いのが特徴で、青いラインはありませんが お腹から尾ヒレにかけて赤いラインが入ります。かなり珍しい品種で、熱帯魚店でも なかなか見られないレア品種。
ロングフィン・ダイヤモンドヘッドネオンテトラ

通常よりもヒレが長く、また青い線がハッキリとは入らずに、頭部に光沢がある珍種です。 とても優雅で美しいですが、価格は普通種の10倍はします。 改良品種なので飼い易いですが、ブラックウォーターでの飼育がお勧め。
ダイヤモンドヘッド・ネオンテトラ

明確な青い線は入らず、頭部に光沢のある品種。これは通常の品種からも 稀に生まれてくることがあります。飼育方法は同じです。
ロングフィン・ネオンテトラ

通常の品種から派生した改良品種。発色はそのままに、ヒレが長くなっている品種です。 なかなか珍しく、高価ですが見ごたえはバツグンですね。
ブラック・ネオン

ネオンテトラをそのまま黒くした感じの品種です。黒い体色がアクセントになり、なかなか 見栄えも良いです。また目の上のオレンジのラインがアクセントになっていて、鑑賞魚として なかなか優秀な品種です。ネオンテトラとは別種ですが同じカラシン科なので飼育方法も同じです。 また値段もほぼ同じくらいで販売されています。
ブラック・テトラ

こちらも同じカラシン科の魚ですが、体格が異なる近縁種です。ブラック・ネオンと名前が似ていますが 同じように黒いだけで別種です。かなり丈夫で飼い易いですが、成長していくと黒色が薄くなっていき、 日本の川魚にやや似た感じになってきます。(画像は若い固体です)
また、カラシン科でもブラック・テトラは気性が荒い品種です。ネオンテトラとの混泳には 不向きです。同じブラック・テトラ同士で飼う方が無難な品種ですね。そして最も安価で丈夫な魚です。
ブラックエンペラー・テトラ
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真っ黒なテトラといえばこの品種です。淡水魚で全身黒い魚は珍しいですね。やや太い体格と相まって 水草水槽でも存在感が引き立つ品種です。飼い易い品種ではありますが、夏場の高水温は苦手なので、 水温35℃を超えないように注意が必要です。人気のある品種なので、価格もやや高い傾向にあります。
カラーテトラ(カラーブラックテトラ)

こちらは色が大変美しい魚ですが、自然界ではちょっと不自然な発色です。これは東南アジアで ブリードされた、ブラックテトラに色素で人工的に着色したものです。色はキレイなんですが、 長年飼っていると色素が抜けて、元の銀色になりますが安価で美しい魚です。 最近は熱帯魚店でもあまり見かけなくなってきた品種ですね。
グリーンネオンテトラ

この品種の特徴は、通常のネオンテトラよりも体色の青い線の部分が細長く、かつハッキリしている ことですね。ネオンテトラに最も近い近縁種です。カージナルテトラにも近いですが、改良品種ではなく アマゾン川原産の魚です。ラインがハッキリしているのでこちらの方を好む方も多いようです。 価格もネオンテトラよりはやや高価になります。
グローライト・テトラ


半透明の姿が大変美しい品種。しかしオスとメスとでは少々外観が違います。メスは完全に半透明ですが、 オスの方は体表が少し黒いのが特徴です。なおアルビノ個体もおり、最も透明度の高いテトラ系品種と いえそうです。
他のカラシン科の魚と違い、珍しく雌雄で体色が異なるのが特徴です。また高水温には弱く、水温30℃以上 が続くと体型が変化することもあり、ややデリケートな面もあります。 水温26℃程度での飼育がオススメです。繁殖力が高いのでブリーディングも可能です。 相場は1匹100円前後なので手軽に買えますし、水道水のphでも飼育可能です。
エンペラーテトラ

コロンビア原産のカラシン科で、やや大きく体長は5cm前後。黄色と黒のコントラストが魅力。 また健康なオスは眼球部分がコバルトブルーのように発色します。難点は水温・水質にデリケートで、 水温は23℃前後、水換えも週1が望ましい。夏場は水槽用クーラーを使用すると健康に育て易いです。 水槽用ヒーターは調整式でないと飼育が難しくなります。上級者向けの品種といえそうです。
やや大きい体格もあり、実物を真近で見るとクチの牙部分がちょっと怖いです。亜種として ブラックエンペラー、ブルーエンペラー、パープルエンペラーテトラ等もあります。
ブルーテトラ

半透明な身体に、ビビッドなブルーが魅力的な品種。ネオンテトラとはまた違った 美しさがあります。明るい色調の水槽環境で飼育すると際立つ美しさです。 難点は気性が荒く、攻撃的な性格の個体が多い事です。稀に大人しい子もいますが、 他の品種との混泳は難しいです。
この品種は、調子が良いほど色あいがキレイになる傾向があります。 できるだけブルーテトラのみで複数飼育するのが望ましいですが、混泳させるには 大きめの水槽に水草を入れることで可能になります。
ペンギンテトラ(ホッケースティック・テトラ)

アマゾン川~アラグアイア川流域原産の魚で、体に入った線がアイスホッケーの スティックに似ていることから、別名「ホッケースティック・テトラ」ともいいます。 立ち泳ぎのような、体を斜めにして泳ぐ姿が独特で、体長も約7~8cmとやや大きく 見ごたえのある品種です。(オスよりもメスの方が大きくなります。)
しかし、カラシン科では最も気性が荒い品種なので、飼育の際にはペンギンテトラのみで 複数飼育されることをオススメします。他種との混泳はまず無理と考えた方が無難ですね。 食欲旺盛で、エサは人工エサでも問題なく飼育できます。