ネオンテトラ飼育入門

ネオンテトラが白くなる原因

ネオンテトラ3匹のイラスト

ネオンテトラについて、メールにて相談をいただいたので、サイトでも紹介したいと思います。 飼育者の方は、いつも元気だったネオンテトラが、ある日突然真っ白になっていたので驚いた そうです。(夜間に電気を付けて水槽を見たら、魚が真っ白。)

 

これは、基本的にはネオンテトラの習性で白くなっているだけです。ネオンテトラは真っ暗な 状況の中にいると、白くなります。これは体内に含まれている「メラトニン」というホルモン の働きで、暗闇では赤や青の色を「しばらくの間」出しません。

周りが明るくなると、それに合わせて白から赤と青の、元の体色に戻ってきます。実は熱帯魚は、 周りの環境や自身の健康状態によって体色が変わる品種が多いですね。基本的には健康な個体ほど 美しい色が出ます。

 

「ネオン」テトラという名前の由来の、ネオン看板のような派手な色も、暗闇では必要ないので 夜間はお休みしているわけですね。そういうわけで、ネオンテトラは暗闇では真っ白になり、 これは自然な事なので問題はありません。

 

体の一部が白いのは病気の恐れあり!

逆にネオンテトラの体の一部が白いのは「ネオン病」といって、体表のキズから雑菌が入って 発症します。本来色が付いている部分で一部白くなる感じです。

この場合は水温を徐々にあげて30℃で飼育し、水換えを行って原因菌を減らしてから 「エルバージュ・エース」や「グリーンFゴールド」などの治療薬で薬浴してみてください。 基本的には購入直後が一番かかっていやすいので要注意ですね。

そしてもう一つ。ネオンテトラに白い粒がポツポツとたくさん付いている場合。これは 白点病といって、魚が弱っているとなりやすい病気です。水槽の立ち上げ直後など、水中のバクテリアが少ないと 魚の抵抗力が落ち、白点病になりやすいです。

この場合は、水温を30℃にあげて飼育することで治療可能ですが、水温を上げるには 温度調整式のヒーターが必要になります。ヒーターは温度調整式を購入されることを オススメします。

「ネオンテトラは暗闇では白くなる」この事を豆知識として、覚えておいて損はないですよ。