ネオンテトラ飼育入門

ネオンテトラを繁殖させる

ネオンテトラの稚魚

ネオンテトラは繁殖がやや難しく、発情期の引き金となる特定の水質条件を作る事が必要です。 そのため、初心者が繁殖を試みるには不向きな魚です。なので、1年以上熱帯魚の飼育経験のある方 でないとおススメできませんのでご留意ください。

まず、繁殖させる魚の性別をみる必要がありますね。 オスはスリムな体型ですので、お腹が平らなため、体の青いストライプが直線的です。 メスはお腹が丸いので、青い縞模様が曲がっています。慣れればすぐに見分けられます。

なお両者とも成熟した個体が望ましいです。水槽内で最も大きい個体を選ぶのが無難だと思います。 特にメスが成熟してお腹の膨れている個体なら産卵数も期待できます。

オスとメスが決まったら、他とは別の繁殖用の水槽に移して飼育しましょう。 繁殖用水槽は、メインの水槽とは少し違った水質にして繁殖を促します。

phは5.0から6.0に下げ、そして水温は数度下げて24°Cにしましょう。これには温度調整式ヒーターが 必要になりますし、夏場は無理と考えましょう。phは水質調整剤を使って徐々に下げます。

なおネオンテトラは基本的に卵をパッと散らかす性質があり、メスが先に卵を産み(約100個前後)、 そしてオスがそれを受精させることになります。オスが卵を受精させたら、 速めに親魚をブリーダー水槽から取り出してください。

ネオンテトラは卵を育てる事はせず、卵を食べてしまいます。卵は特にメスが食べる事が多いので 速めに取り出さないとほとんどの卵を食べられる恐れがあります。

卵が孵化すると、稚魚は2、3日、卵嚢(ヨークサック、自身に付いている栄養袋)を食べて成長します。 なのでその間はエサは不要です。

4日目から、ごく小さな餌を与え始めるとよいでしょう。具体的にはブラインシュリンプが理想的ですが メダカの稚魚用の人口のエサでも代用可能です。 なお稀に生後すぐにヨークサックがポロリと取れてしまう個体もいるので、その場合もエサをあげてください。

 



 

繁殖に成功したら

無事に産卵して稚魚が生まれても、親魚に食べられないように稚魚だけで繁殖用水槽で飼育します。 水替え、エサやりも通常通り行い、一ヶ月ほどで親に食べられないサイズになりますので 充分大きくしてからメイン水槽に戻して完了です。

なお稚魚用のエサは大きくなっても食べてくれるのでそのまま与え続けてもOKです。 徐々に親魚と同じエサを食べるようになります。