ネオンテトラ飼育入門

ネオンテトラに適したエサ

ネオンテトラの群れの画像

ネオンテトラは小型魚で、クチは顔の真ん中に付いています。これは水中のエサを 食べるのが得意ですが、その反面に水面や水底のエサはやや食べにくい特徴があります。

エサは粒状で、水中にゆっくり沈むものがベストですね。人工のエサも 非常に良く食べてくれます。改良品種なせいか、好き嫌いはあまりないと思いますね。

お勧めはキョーリンの「ひかりクレスト・カラシン」や「テトラプランクトン」ですね。 これらはネオンテトラに最適なエサといえます。

また、天然のエサとしては「乾燥赤虫」も良いですね。他にも解凍の手間はありますが、 「冷凍赤虫」もネオンテトラが良く食べてくれます。ただ乾燥赤虫は全長が長いものもあるので 長い物はハサミで1cm間隔に切って与えると食べやすくなります。

ただ、水を汚さないという意味では人工のエサの方が優れている点は否めません。 手軽で開封後も長持ちする人工エサが無難な選択といえそうです。

キョーリン ひかりクレスト カラシン 12g

テトラ プランクトン 45g

なおフレーク状のエサも販売されていますが、フレークは湿気るのが速く、 長持ちしないのと、すぐカビが生えるのでお勧めしません。また大容量で余りやすいです。

小粒の沈むエサであれば、メダカのエサなどでも代用は可能ですが、 なるべくネオンテトラ用の物を使うのがベストですね。

他のサイトでは、「ブラインシュリンプ」を卵から孵化させて与えるように 書いてあるところもありますが、逆に適しません。

ブラインシュリンプだけで飼育するとなると、毎日相当量のブラインを沸かさないと いけませんし、またブラインは最も水槽の水が汚れます。

ブラインシュリンプは稚魚の成育用のエサです。ネオンテトラには水を汚しにくい 人工のエサが最も適しています。

天然のエサであれば、乾燥赤虫をハサミで切って細かくして与えるやり方が良いですね。

なおエサをあげるときは、水槽の水面の中心付近に広がるように撒いて下さい。 ネオンテトラ達にまんべんなくエサが渡りやすくなります。 エサを食べない個体がいないか、同時に確認しましょう。

ヒカリ (Hikari) 乾燥 赤虫 5g

 



ネオンテトラに与えるエサの量

ネオンテトラほ他の淡水魚と同様に、エサは少なめが健康のためにもベストです。また このテトラ系の魚は他よりも小食な方ですね。

エサの量は飼育している数にもよりますが、だいたいエサを 投入して1~2分でほとんどを食べきる量がベストですね。

エサは一日に一回から二回で充分ですし、ネオンテトラは飢えに強く、 1週間程度ならエサなしでも生きていけますよ。

魚を大きく育てたいなら2回あげますが、むしろ健康面を重視して 一日に一回のエサやりをおすすめします。

エサが少なければフンも少なく、結果的に水槽内も汚れにくいので 魚の健康に良いです。これは他の熱帯魚でも同じですね。

 

まずはエサを与えて、適量を見極める。

ネオンテトラのいる水槽に、まずは少なめにエサを投入して 量を見極めるのが近道ですね。

こればかりは飼育経験がモノをいいますが、ネオンテトラ1匹に対して 耳かき1杯の約半分くらいを目安に投入してみましょう。

エサは一カ所にポンと投入するのではなく、なるべく広めに分散させて あげたほうが、群れ全体に行き渡りやすいですよ。

エサをすべて食べきってくれるのが理想的ですが、食べきらずに 水槽の底に溜まってしまった分は水槽用ホースかスポイトで取り除きましょう。

そうすることで水槽に残ったエサの腐敗を防げますが、人工のエサは すぐには腐りにくいので、僅かな量なら後から魚が食べてくれます。

 

中粒のエサより小粒のエサを。

ネオンテトラは、全長1cmから3cmと幅があります。大きい子も小さい子も 楽にエサを食べれるように、小粒のエサをご購入下さい。

なお、エサは小粒一種類で充分です。ネオンテトラはカラシン科の魚なので カラシン用、ネオンテトラ用の餌を使って下さい。

またエサは開封すると空気に触れて徐々に劣化していきます。まだ残っていても 開封から半年もしたら中身が残っていても捨てて、新しいエサをご用意下さい。

エサはつい全部使い切りたくなりますが、新鮮なエサを与えるためにも 古くなったエサは使わずに捨てて下さい。

古いエサは魚の健康を害する原因にもなります。特にフレークタイプは すぐに傷みます。カビも生えてくるので使わないでおきましょう。

 

エサを与える時間帯

エサを与えるのに適した時間帯は、魚が活発に動いている時間帯、 つまり日中に与えるのが理想的です。

時間でいうと朝7時から夕方4時までの間くらいですね。ただ仕事の 関係で無理な場合は、多少時間がズレても大丈夫です。

夜間はエサを与えても消化不良の元になるので、なるべく控えてください。

何日かエサを与えずに、数日ぶりにエサを与える場合でも通常の量がベストです。 多めにエサをあげる必要はありません。

たとえ1週間に一度のエサやりでも、成長は遅くなりますがネオンテトラの 飼育は可能です。

エサの量=成長速度と考えてください。最も健康的に育てられるのは 1日1回の、少なめの餌やりだと思います。

 

エサには消費期限があります。

市販されている魚のエサには、必ず「消費期限」が書いてありますが、これはあくまで「未開封でならこの期間まで持ちますよ」 という意味ですので、開封したら酸化して徐々に劣化します。最低でも開封して一年以内には新しいエサを購入してください。 理想は開封から半年ごとに買い換えることですね。

こうすることで鮮度の良いエサを与えることができます。予備のエサも用意しておくのが理想的ですね。 鮮度の高いエサはネオンテトラの健康にも良いです。逆に古くて痛んだエサは魚の健康を害します。 エサの開封日はメモ用紙に年月日を書いて、エサ置き場所に張り付けておくと確認が容易ですよ。