コリドラス飼育入門
投稿:2019/11/04 更新:2019/11/27

コリドラスの水換え

コリドラスの水換えは丁寧に

コリドラスは、基本的には水底を生活圏にしている生き物なので、ただ水を換えるだけでなく、 必ず同時に水底のフンや食べ残し、ゴミも取り除いてキレイにして下さい。これで病気も少なくなり、 コリドラスに快適な環境を保てます。

水替えは、魚のフンや尿で汚れた水を一定量、新しい水と入れ替えることで水槽内の水を キレイに保つ目的で行います。これをしないと、徐々に水槽の水が汚れていき、最後は水槽内の 魚を死滅させる恐れがあります。


コリドラスの水換え頻度は?

水換えの周期ですが、これは水槽の大きさ(水量)やエサの量、コリドラスの飼育数により 異なりますが、1週間に1度、水槽の約1/4の水量を換えるのが無難だと思います。 過密飼育やエサやりの回数が多い場合はより早い周期で水換えしましょう。

ウチでは45cm水槽に赤コリドラスを6匹飼育しており、週に1回、1/4の水量を換えていますが、 問題なく飼えています。1/3の水量を換えるのは少し多いかなと思います。コリドラスも他の熱帯魚と 同じく、急な水質の変化には弱いので、1度に大量の水は換えないことをオススメします。

水槽の水は、良好な水質だとほぼ無臭です。水が悪くなると、近くで嗅ぐと水が臭くなりますので、 臭ければ確実に水換え時期です。水が臭くなる前に水換えを行うのが理想です。定期的に水槽の水の 臭いをチェックするクセを付けて下さいね。



水換えのやり方

水換え用バケツ

まずバケツを用意しましょう。水換え専用のバケツが必要になります。このバケツは、洗剤などは 一切使わず、水道水のみで洗うようにして下さい。もし洗剤が僅かでも残っていると、確実に熱帯魚が お亡くなりになると思います。

水換え専用バケツは、できれば排水用、給水用の2個あると便利です。1個でもいけますが、1個だと 水槽の水を1度バケツで排水してから水洗いし、それから給水用の水をくむので、水道水のくみ置きが できないデメリットがあります。安いバケツで良いので2個欲しいですね。

水換え専用バケツのサイズは、水槽の水量の1/3までをカバーできる水量の物が必要になります。 またバケツは「大は小を兼ねる」ので、小さい物よりは大きいバケツの方が何かと便利です。 ウチでは5L(排水用)と15L(給水用)を使用しています。

なおバケツは丸い物を使いましょう。丸い方が水が掻き混ぜやすいです。四角い物はやや掻き混ぜにくいので 注意しましょう。10L以下のバケツなら100均でも売っていますよ。

水換えの前に、上部フィルターなど水位が下がると機能しないフィルターがあるのでスイッチを切ります。 投げ込み式、底面フィルターは水位は関係ないのでそのままで大丈夫です。

水槽用ポンプ
水槽用ポンプ

水換えのやり方は、まず水槽用ポンプと排水用バケツを水槽の前に置き、水槽用ホースで水槽の底砂を トントンと軽くつつきながら水槽の水を排水用バケツへ排水していきます。こうすると コリドラスのフンや食べ残しをサッと吸い取れ、底砂をキレイにできます。そうして規定量の水量 を抜いていきます。通常は水槽の1/4の水量を抜きます。なおコリドラスはホースから逃げるので 邪魔になった事はないですね。

排水イラスト

水温は約25℃で給水を

次に給水用バケツに水を入れ、水温を25℃程度にします。これは給湯器で水温を調節するか、または 水槽用ヒーターをバケツに入れて25℃の水温にします。それからカルキ抜きなどの水質調整剤を入れて 水からカルキ(塩素)を取り除きます。このカルキが水中に残っていると魚が死んでしまいますので しっかりと規定量を入れましょう。多少多くても悪影響はありません。なお水量は排水した水量と同じか 少し多いくらいの量がベストです。

足す水の水温は水槽の水の水温の±2℃に収めましょう。真夏に水温が28℃あれば同じ温度か、 26℃~27℃くらいの水を足して少し水温を下げる方法もあります。

給水イラスト

このカルキを抜いた水を、水槽用ホースで水槽へ足していきます。任意の量を足しますが、夏場は 水槽の水が蒸発して減っている場合が多いので、排水した水量より少し多い程度に入れても平気です。 あまり急がず、徐々に数分間かけて足す方が魚に優しいです。

給水を終えたら、排水用バケツの水を捨て、バケツに底砂など残っていたら水槽へ戻します。 使用したバケツを水でザッと洗って収納します。水槽用ポンプはあまり洗わないですが気になる方は 水道水で軽くすすぐと良いと思います。

水換え後、しばらくコリドラスを観察して異常が無ければ完了です。もし魚の調子が悪くなるようなら 水換えのペースが速すぎるか、水温があっていなかったなどの原因が考えられます。

水質調整剤は、テトラ社の「コントラコロライン」や「パーフェクトウォーター」をオススメします。 また「アクアセイフ」などのケア商品もコリドラスに適していますので、出来れば入れた方がいいですね。


あると便利なもの

コップ等の容器

水量の微調整や、ポンプで吸いきれなかった水をいれるのに便利です。割れ防止にプラスチック製が 無難ですね。

タオル

水換えの際に、どうしても多少は水がこぼれるので拭き取り用に。古い、不用になったタオルで 充分です。

水槽用小型アミ

水槽内のゴミをすくったり、バケツの水をかき混ぜるのに便利です。重宝しますし長持ちしますので 必需品になります。生きたコリドラスは直接手で触れないようにしましょう。トゲで刺されます。


水槽用ポンプは二種類あります。

水槽用ポンプは手動式と、電池を使う電池式の2種類がありますが、少しずつ吸い取れる手動式が 便利です。小型水槽なら断然手動式がいいですが、60cm水槽なら水量が多いので電池式でも 問題ありません。

手動式ポンプなら800円程度、電池式なら2000円程度で販売されています。機能によって 値段が変わりますが、万能な手動式をオススメします。

なお水槽用ポンプをお店で買う時は「水槽の掃除用ポンプ」と話すとスムーズにいきます。ポンプは 他にも水槽内の循環ポンプ、フィルターポンプなど数種類あるので混同されやすいです。


水換えの時間帯

水換えはなるべく日中、明るい時間に行うのが普通ですが、仕事の関係などで夜間に水換えを行うと 魚を叩き起こす事になるので、その場合はなるべく休日の昼間に行うようにしてください。

また、水換え直後のエサやりも魚によくありません。水換えは魚にとってストレスでもあるので 消化不良の原因になります。エサは水換えから2時間以上空けてから行ってください。