コリドラス飼育入門
投稿:2019/11/10 更新:2019/11/14

コリドラスの購入


コリドラスは品種により値段が違います

3匹のコリドラス

コリドラスは非常に種類が豊富で、全部でおよそ250種類以上になります。国内で一般に 流通している品種だけでも数十種類はありますね。なおブリード(養殖)個体なら安く、野生種は 数が少ないので非常に高価になります。

丈夫で増やしやすい品種は非常に安く、お店によりますが一匹100円~3000円といった ところです。なお通販では一匹で買うよりも十匹など複数のまとめ買いの方が安くなる傾向が あります。基本的には一匹200円程度の品種が最も多いです。(白コリドラスなど)


まずコリドラス用水槽を準備しよう

コリドラスは30cm~60cm水槽で飼育できます。そして熱帯魚なので水槽用ヒーターが必須です。 26℃固定か、あるいは温度調整式ヒーターも準備しましょう。また空気を送るエアーポンプと底砂も 必要です。底砂は大磯砂でもOKですが、できれば細かくて丸みのある砂の方がコリドラスに優しいです。

水槽の水は、出来れば他の魚を飼育している水槽の水が理想的です。魚がいる水にはバクテリアが豊富で、 このバクテリアが多いほどコリドラスも生息しやすいです。または水道水をカルキ抜きした水でも かまいません。


初心者はまず丈夫な品種から

アクアリウム初心者の方は、安価で丈夫な品種から始めましょう。赤コリドラス(コリドラス・アエネウス) か白コリドラス(アエネウスのアルビノ)、青コリドラス(コリドラス・パレアトゥス)がオススメです。 この3種類はコリドラスの中でも最も丈夫で飼いやすく、安価です。流通量も多いので、全国の熱帯魚店で 購入出来るはずです。

この赤・青・白のコリドラス、体長はおよそ3cm程度で可愛らしく、寿命も3~5年程度です。 コリドラスの中でも最も丈夫で、日本の水道水にも適応しますので死なせにくく、飼いやすいですね。 好みもありますが、赤コリが飽きにくく観賞価値も高いのでオススメですね。

なお白コリドラスはアルビノ品種で、一般にアルビノは虚弱体質といわれますが、白コリドラスには あてはまらず、非常に丈夫ですので、安心して飼育できますよ。


コリドラスはどこで買うのがいい?

コリドラスは、熱帯魚店、ショップ通販、ホームセンター等で買えますが、最もオススメなのは やはり熱帯魚店。それも沢山の種類のコリドラスを扱っているお店が一番だと思います。 こまめにエサをあげて、生体管理も良く、そして自分の目で元気の良い個体を選べるのが魅力です。

次に良いのはショップ通販。元気の良い個体を送ってくれるCharm「チャーム」さんが人気で、 珍しい品種を買えるだけでなく、一般的な品種も安く買えます。関東圏の方なら配送も速いので オススメ。

最後はホームセンター。コリドラスなら赤コリ、白コリを扱っているお店もあったりしますが、 あまり生体の健康管理は期待できません。エサが余り与えられていない場合もありますので、できるだけ 熱帯魚店で買うことをおすすめします。ただ赤、白のコリドラスは非常に丈夫なので、コンディションが 良いなら狙ってもいいかと思います。


元気なコリドラスの見分け方

お店でコリドラスを選ぶ場合、なるべく健康で元気の良い、若いコリドラスを選びましょう。その方が 長生きしやすく、病気もしにくいので飼いやすいですよ。

背ビレがピンと張っている

これは他の種類の魚でもそうですが、背ビレが真っ直ぐ上を向いてピンと張っているのは 健康の証です。元気がないと背ビレを寝かせやすい傾向があります。稀に元気でも背ビレを畳む事は ありますが一時的です。背ビレを畳んでジッとしていたら要注意。

尾ヒレにもハリがあれば確実に健康体だと思います。そして白コリ、赤コリは通常元気に泳ぎ回ります。 ただ品種によってはあまり泳ぎ回らないものもあるので、「泳がない=不調」とはいえないですね。

体がまっすぐで、傾いていない、倒れていない

これはどの品種にも当てはまります。傾いていたり、倒れているのは明らかに不調で、回復の見込みは あまりないといえます。いわばヘリコプターのようにピタッと地面に座っているのは健康体ですね。

地面を掘ってウロウロしている

これはコリドラスがエサを探す習性で、健康な個体はしょっちゅう地面をクチでつつきます。 こういう個体は買っても安心ですね。そしてコリドラスのヒゲ。これはエサを探すセンサーで、 ヒゲがちゃんと長く揃っているのが望ましいです。

水面に浮いていない

コリドラスはナマズの仲間で、常に底面に生息します。水の酸素濃度が少なくなると水面に一時的に 上がることもありますが、基本的に底面にいるのが普通です。水面に浮いているのは相当弱っている 証拠なので、そういう個体は買わないようにしましょう。

白い糸状の物が付いていない

コリドラスに白い糸状の物が付いていたら、それは寄生虫です。弱っていると寄生されやすいので、 そういった寄生虫が付いていない個体を選んで下さい。

若い個体を選ぶ方法

コリドラスは若い方が残りの寿命も長く、また繁殖も期待できます。基本的には小さい固体が若く、 年齢の高いコリドラスほど、同じ品種の中でも身体が大きくなります。なるべく小さい固体を選ぶのを オススメします。

なおコリドラスは熱帯魚で、水温が低いと弱ってしまいます。お店から自宅の水槽まで移動する際に 水温が20℃以下になったり、反対に30℃を超えないように注意しましょう。場合によってはタオル等で 保温をする工夫も必要になります。


水合わせはしっかりと!

コリドラスを購入し、自宅の水槽に移す場合には、必ず水合わせを行いましょう。これは水槽によって 水質や水温が異なるので、水槽にいきなりドボンとコリドラスを投入すると、流石に丈夫なコリドラスも ストレスで弱ってしまいます。

水合わせの方法は、まずコリドラスが入っている状態のままの袋を水槽に浮かべます。10分ほどで 袋の水と水槽の水が同じくらいになるので、それから袋を開けて水槽の水を少しずつ入れていきます。 こうすると袋の中の水が水槽の水の水質に徐々に近くなります。

袋の水が倍くらいになるまで、水槽の水を足しましょう。そうしたら、ゆっくりと袋からコリドラスと 袋の水を水槽に全部入れます。

これで「水合わせ」は完了です。生息環境が変わったコリドラスは、少なからずストレスはあるので、 念のため水槽に移した日はエサはあげないようにして、次の日からあげるようにしてください。

これでコリドラスの購入、投入は完了です。水温は20~26℃以内になるようにして、まずは一日 見守りましょう。ここからコリドラスの飼育の始まりです。愛情をもって飼ってくださいね。