コリドラス飼育入門
投稿:2019/11/01 更新:2019/11/27

コリドラスのエサ

コリドラスは「底棲魚」(ていせいぎょ)といって、水の底で生息してエサを食べる雑食の生き物です。 基本的には沈んだエサしか食べません。なので、エサは沈むタイプ(沈下性)の物をあげましょう。 幸い、コリドラス専用の人工エサ(コリドラス・タブレット)が多数あるので、これをメインに与えましょう。


コリドラスは他の魚にエサを取られやすい

コリドラスの群れ

コリドラスは攻撃性がほとんどなく、同じ水槽に他の種類の魚がいる場合、エサを取られやすいです。 なのでできるだけコリドラスのみで飼育するほうがエサが行き渡りやすいですよ。

同じ水槽にネオンテトラやアカヒレ等がいる場合は、まずは先にコリドラス以外の魚にエサを与え、 他の魚がそのエサに群がっているうちにコリドラス用のエサを少し離れた所から沈めるのが 横取りされにくいエサのあげ方になります。


コリドラスに適したエサ

コリドラスは底に沈んだエサを食べ、底砂にもエサが無いか探す習性があるので、沈むエサなら だいたいは食べてくれます。テトラ社の「テトラ コリドラス」がオススメです。他にも キョーリンの「ひかりクレスト コリドラス」が食い付きがよく、良く食べてくれます。

熱帯魚のエサは乾燥赤虫などの天然のエサと、フィッシュミールなどの人工のエサの2種類があります。 栄養面では天然のエサは良いのですが、水槽の水が汚れやすい欠点があり、逆に人工のエサは水が 汚れにくい特徴があります。コリドラスの健康を考えると、痛みにくい人工のエサをメインに、時々 天然のエサを与えるのがベストかと思います。なお人工のエサだけでも充分飼育は可能です。

野生のコリドラスは、水底にいる微生物や魚の死骸、枯葉やミミズ等を食べています。ひたすらエサを探す 生き物なので、エサは水槽の底に広く撒くと群れ全体にエサが行き渡りやすくなります。 ただ大食いというか、エサをあるだけ食べようとするので、与えすぎず、少な目に与えるのが ベストです。太らず、痩せない程度に量を調整しましょう。

エサは沈むエサなら金魚用などの物でも食べてくれますが、栄養バランスを考慮したコリドラス用が 望ましいです。浮くエサはかなり食べにくそうなので与えないようにしましょう。


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コリドラスのエサの量

コリドラスは大食いです。意外とエサを多く食べる事が出来る生き物ですが、基本的には少な目に あげて下さい。エサが多いと、水槽の水が汚れやすくなり、コリドラスの健康に良くありません。 コリドラスの数によりエサの量は異なるので、1日1回、エサを与えて5分くらいで食べきれる くらいの量がベストだと思います。

お腹が空いているコリドラスは、エサを捜して水槽の底をひたすら泳ぎ回ります。 水面を泳ぎ回る場合もありますが、 これは元気な証拠なので問題ありません。全部のコリドラスにエサが行き渡り、すぐに食べ終わる量を 与えましょう。コリドラスに限らず、水生生物は飢えに大変強いので少な目のエサで充分です。

エサを食べて満足したコリドラスは泳ぎ回るのをやめて大人しくなります。エサの消化のために ジッとする場合が多いので、そうなれば水槽内に残ったエサは取り出して捨てるようにしてください。 エサが残っていると水槽の水が痛みやすくなります。(特に夏場)

飼育しているコリドラスの中に、お腹がへこんで痩せている個体がいないかチェックするクセを 付けましょう。痩せ細っているのは、うまくエサが食べれていない証拠です。その場合は、 痩せた個体の目の前にエサが沈むようにエサを与えて下さい。


コリドラスが飢えに耐えられる期間

仕事や旅行などで家を空けると、コリドラスにエサをあげられない日がでてきますが、 コリドラスは飢えに大変強いので数日間程度は全く問題ないです。経験上、1週間エサを あげなくても餓死する事はなかったです。

数日間エサをあげられない場合でも、前日に多くエサを与える必要はありません。せいぜい1日1回のエサを 1日2回にする程度で充分です。また、数日間エサをあげなかったからといって、少し飢えたコリドラスに エサをたくさんあげるのは逆効果です。

少し飢えた状態で多くエサを与えると、消化不良の原因になりやすいです。なので、まずはいつもより少な目に エサを与え、消化器官に負担をかけず、その翌日から通常の量のエサを与えるようにしてください。


コリドラス用の天然のエサ

コリドラスは赤虫も食べてくれますが、乾燥赤虫は水面に浮くので食べにくいです。そして冷凍赤虫なら 徐々に沈むので食べてくれますが、冷凍赤虫はその名前の通り冷凍してあるので、自然解凍する必要が あり、少々面倒です。

なので、天然のエサはフリーズドライされたミジンコやブラインシュリンプをオススメします。これは 小さいブロックの塊になっているので、水槽の内側の側面、底砂のすぐ上くらいに指で押し付けて 与えます。天然エサは食いつきがよく、好き嫌いがないので楽ですよ。