ピンポンパール飼育入門

ピンポンパールの種類と色

ピンポンパールは、一見すると一種類に見えますが、実は少しだけバリエーションがあります。これは以下で紹介していきます。

丸型ピンポンパール

ごく標準的な体型の、最も丸いピンポンパール.。「ピンポン玉」のネーミングが付いたのも、この体型からですね。 球体がとてもかわいいですが、転覆病のリスクも大きい品種です。

パールスケール

通常のピンポンパールよりも、少し体が細長く、上から見るとラグビーボール状に見える体型です。丸型の次に 多い品種で、やや転覆しにくいのが特徴ですね。

パールスケール(お餅型)

パールスケールでも、体の下半分が膨らんでボテッとした、お餅のような体型の個体です。 正面から見るとスライムみたいな形です。この形、実はもっとも 転覆しにくく、長寿になりやすい体型なので、長く飼育したいならこの体型がオススメです。

出目ピンポンパール

他品種の金魚、「出目金」と同じように目玉が飛び出した品種です。なかなか珍しい品種で、外国産では見たことがありません。 国内産が圧倒的に多いかと思いますが、ややグロテスクな印象なので、女性ウケはあまり良くないかも知れません。

コウトウパール

頭の上に水泡があるピンポンパールで、パッと見は「らんちゅう」のようにも見える品種です。なかなか美しく、 ピンポンパールよりも尾ひれの長い個体が多いですね。レアな分、やや高価になります。

ロングテール

ピンポンパールの尾ヒレが長いタイプ。これも国内産が流通していますが、なかなか高価ですね。 丈夫で美しく、大変見ごたえのある品種です。

ちょうちんパール

これはピンポンパールの尾ヒレが通常のフナと同じ形で、「フナ尾」と呼ばれています。先祖がえりで こういった尾ヒレの個体は一定数生まれます。横から見るとハート形の尾のようにも見えます。


更紗(さらさ)

体色が紅白になっている品種で、赤&白か、オレンジ&白も更紗といえます。もっとも流通している カラーですが、全く同じ柄はほぼ無いといえるでしょう。赤色の比率が多ければ「赤勝ち」、白色の 比率の方が多ければ「白勝ち」といい、「赤勝ち」の方が見栄えはよいと思います。

素赤(すあか)

全身が赤いピンポンパール。かなりレアですが本当に美しい品種です。恐らく国内産でないと 見られないと思います。

白(しろ、ミルク)

全身が真っ白なピンポンパール。金魚の品種としては「シロ」が一般的ですが、「ミルク」とも 呼ぶ場合もあるようです。

キャリコ

赤と白、そして黒が点在する柄。更紗に黒が混じった感じの品種です。「三色柄」ともいいます。 金魚のなかでは一般的な色といえます。

虎柄(とらがら)

赤と黒の2色柄。虎っぽいカラーリングから付いた名前ですが、個体によっては黒が退色して なくなる場合があるようです。(素赤や更紗になります。)

フナ色

かなり珍しいですが、先祖がえりした体色です。金属的な、濃いグレーの様な色の品種です。 更紗とはまた違った良さがある品種といえます。

ピンポンパールは現在もたくさん繁殖されているので、今後はひょっとしたら「新種」が出てくるかもしれません。 これは国内外のブリーダーに頑張ってもらって、今後の展開に期待したいところですね。