メダカの習性

覚えておきたい、メダカの習性

野生のメダカは群れで行動します。できるだけ複数飼いしましょう。

メダカを他のペット用の魚と比べると、まずその生命力の高さに驚かされます。また周りの環境への 適応能力も非常に強く、高水温や水質の悪化にも大変強いですね。大変タフな魚なので飼育も容易です。

またメダカは雑食性の魚で、通常のエサ以外にもプランクトンや藻類も食べます。そして意外と獰猛で 仲間のメダカが死ぬと、そのお腹をついばんで食べたりもします。

生きたエサも大好物で、ミジンコやボウフラ、糸ミミズなども喜んで食べます。小さいメダカは ブラインシュリンプも大変好みますが、市販のメダカのエサでも充分育てられます。

また仲間である他のメダカには大変温厚で、繁殖時以外は争うこともありません。そしてとても目が良い 魚です。広い水槽に入っていても、非常に小さいブラインシュリンプやプランクトンをすぐに見つけます。 体格の割りに目が大きいせいか、視力は相当なものですね。

あとはとても賢いです。エサがある場所をすぐに覚えますし、メスなどは体に付いている卵が取れ易い 場所を見つけると、すぐに卵を取る為にその場所を何度も往復したりします。メダカには高い学習能力が 備わっていると感じます。またエサを独り占めするために他のメダカを追い払う個体もいます。

また、他の魚類と同じく、成長の早い固体と遅い個体がいます。集団の中で最も成長の良い大きい固体を 「トビ」と呼んだりします。おそらくは「飛び抜けて大きい」という言葉を略して出来たのかと思います。 このトビは他の同じ時期に生まれた固体よりも倍くらい大きくなることもしばしばです。

 

オス同士の戦い

春先など、水温が上がって日照時間が長くなってくるとメダカは繁殖期を迎えます。こうなるとメダカは オス同士でメスの奪い合いが起きやすくなります。具体的にはオス同士が横に並んでヒレで互いに相手を叩き、 どちらかが諦めて離れていくまで続きます。観察しているとだいたい5分くらい戦っていますね。

だいたいは近くでメダカのメスがソワソワしているので、機会があれば鑑賞してみるといいですよ。 なおメダカの交配は朝方が多く、繁殖期のピークは真夏、8月頃になり、やがて水温が下がる頃まで続きます。

 

メダカは繁殖力が大変強く、簡単に増やせます。

水温が20℃以上あり、日照時間12時間以上で、尚且つエサが豊富で栄養を蓄えた状態なら
どんどん卵を産みます。夏場がピークですが、条件が良ければ4月くらいから産卵が見られます。

メスのコンディションにもよりますが、だいたい10個から20個くらい産卵します。 卵は放っておいても簡単に孵化します。増やしすぎると後々困るので、これ以上増やしたくない方は 放置しておいて親魚に食べさせてしまう方法もあります。

メダカは一切、子育てをしない魚です。金魚などと同じですね。自分が産んだ卵も食べてしまいます。 そして稚魚も食べてしまいます。メダカを増やしたい場合、卵は他の容器にいれて飼育します。

なお天敵もいます。野生環境ではザリガニや鳥、ゲンゴロウや猫などに捕食されます。また ヤマトヌマエビやモエビなどのエビ類もメダカを襲うので、混泳は避けましょう。エビに食べられると 1日でメダカの骨だけが残る、といった結果になることも。

 

メダカはなるべく同じ品種同士で飼いましょう。

メダカは体色が命なので、違う品種同士で飼育していると中途半端な色の個体が生まれてしまいます。 なので、シロメダカならシロメダカ同士で飼育したほうが無難ですが、一切繁殖させないならそれでも大丈夫です。

なおメダカは集団になって群れで行動する習性がありますが、そこへ新しいメダカを投入しても すぐに適応し、群れに合流してくれます。特定のメダカが仲間はずれになることもありません。

   

メダカの寿命はどのくらい?

メダカの寿命は、野生は1年ですが、室内で人の手で飼われると環境が良いので5年くらい生きます。 全長も最大で4cm位になります。けっこう長生きする魚なので、しっかり飼育されることを願います。

年老いたメダカは徐々に体色が薄くなり、体も痩せ細ってきます。異様に痩せてきたら もう寿命が近いと判断できます。なので見守ってあげてください。こまめに観察していると、 ある日ひっそりと水槽の片隅で☆になっているので、アミなどですくって土に埋めるなりして あげましょう。

また秋に生まれたメダカなどは、小さいままで冬の寒さに耐えられず死んでしまう傾向があります。 死なせたくない場合は、ヒーターを入れて水温を下げなければ越冬も可能になります。

 

メダカに適した水温、水質は?

水温は18~30度で、phは5~8くらいが最適と思われますが、基本的に水道水で充分です。 また水流はないほうがいいですね。なので水流のある上部フィルターなどは不要といえます。 水質の悪化にも大変強いので、水換え期間も長くはできますが、その分フンやコケがたまってしまいます。 なのでこまめに水換えを行い、清潔な水質を心がけましょう。

 

メダカは意外と、どう猛な魚でもあります。

メダカは水槽内で他ののメダカが死ぬと、お腹をつついて内臓を食べます。
この習性は金魚などには無いですね。初めて見たときは正直驚きましたが、多少なりとも どう猛な部分もあります。

 

水槽用ライトや日光が必須な魚です!

メダカは日光を体に受けることで、体内でビタミンを合成しているそうです。また太陽光を受けて 発生するプランクトンも大好物で、その為メダカにはよくよく光を当ててあげるほうが元気に育ちます。 室内では、積極的にライトを付けてあげましょう。なお、LEDライトよりも白熱球など、できるだけ 太陽光の色に近い光の方が好ましいです。

屋外であれば、日光はさほど気にしなくても大丈夫ですが、夏場は直射日光で水温が上がりすぎるので 「すだれ」で日陰を作ってあげると理想的です、また、「すだれ」でメダカの入った容器を縦に包むと 鳥などに襲われる心配も少なくなりますのでオススメです。

 
 

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