メダカの購入
飼いたくなったら、さっそくメダカを購入してみましょう。
■メダカの購入の前に、注意点があります。
お店で売られているメダカには、ペット用と、大型魚の餌用の二種類があります。
もし貴方が、初めて魚を飼う場合には断然ペット用のメダカをオススメします。
ペット用のメダカは大変丈夫で、飼育が容易です。
逆に餌用のメダカはとても弱っていて、ほっておいても簡単に死んでしまいます。
非常に劣悪な環境で飼育されていたメダカなのでやせ細っており、生命力も低いです。
せっかく買っても毎日少しずつ死んでいくのが、よくあるパターンです。
ペット用と餌用メダカの見分け方
値段で見分けるのが一番簡単ですね。ペット用のメダカは最低でも50円以上します。
逆に餌用のメダカは20~30円で売られています。大体はヒメダカというオレンジ色の品種です。
メダカを買うなら、熱帯魚店またはメダカ専門店がオススメです。
大型ホームセンターでも販売している所はありますが、種類は少ないですし、
店員さんにはあまり知識はありませんので、あまりオススメはできません。
熱帯魚店ですと、メダカの種類も豊富で、店員さんの知識も確かです。
そしてメダカのコンディションも良い事がほとんどなので、ご近所にそういったお店が
あれば、そこで買われるのがいいですね。
最も理想的なのはメダカ専門店ですが、全国的に数が少ないです。
だいたい中国・四国や九州方面で専門店が多いように感じます。
もしあなたの住んでいる地域のそばにあれば、凄くラッキーですよ。
メダカ専門店ですと、ありとあらゆる種類のメダカを扱っていますし、
非常に珍しい、通常の熱帯魚店では扱っていないような品種のメダカもあります。
メダカはどの品種も基本的な飼い方は同じなので、好みにあったものをどうぞ。
また、もし知り合いの方でメダカを飼っている方がいれば、その方に譲ってもらう方法も あります。メダカは簡単に卵を産ませて増やせますので、長年飼育されている方ほどたくさん の数を飼育していたりします。
もうひとつ、野生のメダカを採取してくるというのも手です。自然の状態に近い用水路などには 場所によっては生息していますので、野生のクロメダカが欲しい方は狙ってみましょう。
メダカは色や体長によって沢山の種類がありますが、基本的には同じ種の魚なので、飼育方法は同じです。 体の短い「ダルマ」や「半ダルマ」は泳ぐのが遅いので、できるだけダルマ同士で飼育すればエサの 取りこぼしも無くなるのでおすすめです。
メダカのオスとメスの違い
メダカはオスメスの外観の違いは他の魚と比べてやや少なく、背ビレや腹ビレ、そして お腹の膨らみ具合で判別します。なお、体色による違いはありません。
こちらがオスです。よく見ると背中のヒレの根元に切れ込みがあります。 これがオスの特徴になり、身体の下にある「腹ビレ」がメスよりも大きく、色も薄いです。
こちらはメスです。今度は背中のヒレに切れ込みがなく、身体の下の腹ビレが小さくて 少し色も濃いです。また卵が入っているので、お腹がふっくらしているのもメスの特徴です。
メダカは、オスよりもメスが多い環境がベストです。
メダカは、水槽内で繁殖の為にカップルになります。夏場はとくに頻繁です。 そこで、もし水槽内でオスが多くてメスが少ない環境ですと、メスをめぐって争いがおきやすく、 オス同士がヒレで叩き合って争うことが多くなります。
こういったオス同士の争いを避けるために、できればオスよりもメスの方が2倍くらい多い 環境で飼育すると、メスの奪い合いは起きないので、オス同士のケンカも起きません。 オスが3匹なら、メスは6匹くらいが理想的ですね。
珍しいメダカは通販で買う方法もあります。
例えば黄金メダカやピュアブラックメダカなど、珍しい品種は通常の熱帯魚店では
まず扱っていません。なので、メダカ専門店の通販で購入するのも良い方法です。
また楽天やAmazonでも販売されており、各サイトで「メダカ」と検索すれば様々な品種や用品を
見ることができますよ。
メダカのコンディションを見分けよう
せっかく購入するのですから、なるべく体調の良い個体を選びたいものです。
コンディションの良いメダカは、活発に泳ぎ回っているものです。
逆に調子の悪いメダカは底のほうでジッとしています。そういった個体は選ばない
方が良いですね。群れで泳いでいるような個体がベストといえます。
また、人が近くに寄っても逃げない、隠れない個体がベストです。
なぜかというと、人が来ても逃げないのは、ちゃんと人の手で飼育されたもので、
人間に慣れているのでなにかと飼いやすいのです。
逆に人を見ると逃げるメダカは、よい環境で育てられたものではないと思います。
野生に近い育ち方をした個体なので、人に懐くこともなかなかありません。
メダカの値段は千差万別です。
ペット用のメダカの値段は、安いものだと50円程度から買えますが、普通の品種ですと
200円から1000円くらいといったところです。ただし超高級なものだと数万円以上のものも。
メダカの値段は希少価値で決まるといえます。最初は高価なものは避けて、
ご自分の好みにあった個体を選ぶのがベストですね。
ちなみに、メダカを複数購入される場合は、出来るだけオスよりもメスが多くなるように 購入してください。何故かというとメスが少ないとオス同士で争いがおきるからです。 理想はオスの二倍くらいメスがいるのが良いです。これですと水槽内でメスの奪い合いは起きません。
大きいメダカは残りの寿命が短いです。
お店の水槽には、大きいメダカや小さいメダカも混泳しているかと思います。体の大きいメダカは、 生まれてから時間が経っており、老いていると考えるのが無難です。すぐに繁殖させるのには良い ですが、その個体を長く飼育するのには不向きです。買ってから半年程度で寿命を迎えるのも 珍しくないです。まだ若い、少々小ぶりな個体を選ぶ方が長く飼えますよ。
飼いやすいメダカは何?
最も生命力が強く、飼いやすいのは「黒メダカ」です。最も野生に近く、食欲も 繁殖力も強いですね。また集団だとすぐに群れを形成しやすく、いちばん丈夫です。
メダカを初めて購入するときは、5~10匹までで充分です。
もし貴方が始めてメダカを購入する場合は、管理のしやすさなどを考えて最大でも10匹程度で 充分です。このくらいの数ですと飼い易いと思います。
逆に、一度に沢山のメダカを飼育したい方はプラスチックの衣装ケースがオススメです。 これだと最大で40匹くらいは飼育できます。屋外向けですがブリーダーでこういった方も 以外と多いですね。
「うちは水槽が小さいから、最小限の数でいい」という方は、小さい容器で2匹のオスメスのペアで 購入されるのも良い方法だと思います。
基本的に水と水槽だけでも飼育できる魚ですので、あとはメダカ用のエサだけでも充分です。 それらは以降のページにて紹介していきます。
最も近所のお店で買うのがベスト
メダカを買うと、水と一緒に袋に詰めて持ち帰るわけですが、運搬時の揺れはメダカにストレスを 与えるので、なるべく早く自宅の水槽に入れてあげる為に近所で買うのが最もメダカの負担が少ないです。 逆に車で何時間も運ぶような環境は大量死の元なので避けて下さい。
メダカを購入したら、最後まで責任をもって飼育しよう
メダカを購入したら、ちゃんと死ぬまで面倒を見てあげましょう。飽きた、面倒になったからといって 川や用水路に放流すると、生態系に悪影響を与えてしまいます。どうしても飼いきれなくなった場合は、 お近くの熱帯魚店などで無料で引取りをしてくれる場合が多いですので、お店に相談してみてください。