メダカの種類はどのくらい?
メダカは野生種の「クロメダカ」を筆頭に、体の色や長さ、体の特徴によって沢山の種類がいます。
クロメダカの突然変異によって、派生した生き物なので基本的な飼い方は同じですが、主な品種を挙げていきます。
黒色系
クロメダカ
国内の野生種。黒いというよりは暗い銀色に近く、川魚と似た色合い。
野生種の為に最も生命力が強く、群れで行動する。国内の自然環境で生息しているのはこのタイプ。
相場は一匹50円くらい。
ピュアブラック・スーパーブラックメダカ
通常のクロメダカよりもずっと黒い、真っ黒な体色の品種。本当に黒いメダカならこれですね。 大変人気があり、水槽など明るい環境で飼育しても保護色効果で体色が薄くならない。なお他にも 沢山の黒い体色の品種があり、正直いって見分けるのは難しいです。相場は一匹300~1000円程度。
小川ブラック
スーパーブラックメダカよりはやや光沢のある黒で、黒すぎない色あいが特徴です。 充分黒く、かつ光沢のおかげで横見での鑑賞にも向きます。
オロチ
「一番黒いメダカ」といえば、最近作出された「オロチ」になります。通常メダカは室内で飼育すると 色が薄くなるんですが、オロチメダカだけは別で、ある程度成長すると漆黒になり、屋外、屋内問わず 真っ黒になります。奈良県のブリーダーが作出した品種です。
ブラックダイヤ
漆黒の「オロチ」と、ラメが美しい「星河」を交配させた、漆黒でラメが乗った美しい品種。まさに ブラックダイヤそのものですね。最近になって神奈川県のブリーダーの方が作出された品種。 まだ完全に固定された品種ではない為、ヒレが黒い系統とヒレが黄色い系統に分かれて生まれます。 ヒレが黄色いブラックダイヤもまた美しいですね。
赤色系
ヒメダカ(緋めだか)
オレンジ色や黄色に近い品種。最も安価ながら、充分に綺麗な品種です。 店舗では他の大型魚のエサ用として扱われていることが多いですが、しっかりと飼い込めばナカナカの 発色の良さを見せてくれます。一匹30円前後ですね。
楊貴妃メダカ(ようきひメダカ)
最も体色の赤い、朱色に近い品種。恐らくは一般的な品種の中で 最も人気のあるものだと思います。最も赤く美しい状態になるのは充分に成長した成魚で、幼魚はまだ 若干色が薄いです。なおお店では楊貴妃メダカは大きな成魚のみ扱っていることが多いです。
周りの環境が明るいと体色を薄くする保護色機能があるため、周りを暗くするなどの工夫を。
楊貴妃メダカは身体が赤いほど高価で、固体の色合いによって相場もまちまちですが、だいたい
1匹あたり100円~1000円くらいで買えます。
また、2016年辺りから新しい品種として「鬼赤楊貴妃」が流通しています。 これは楊貴妃メダカの中から、さらにより赤くなった品種です。素晴らしい色合いですが、最近固定化された品種 なので数が少なく、やや高価です。
紅帝楊貴妃(こうてい・ようきひ)
楊貴妃メダカを超える赤い品種が「紅帝楊貴妃」。特徴としては、通常の楊貴妃と違って屋内での飼育環境でも 体色が濃く赤い色が維持されます。保護色機能はあまりなく、明るい環境でもしっかりと赤くなるのが魅力です。 また大きくなるほど赤の濃度が上がる特性があります。
鬼赤紅帝(おにあか・こうてい)
2022年現在では最も赤が強い品種。紅帝楊貴妃よりも赤く改良された品種で、専門店またはネットオークション で購入できますが偽物も多いので、なるべく実物を見て購入されることをおススメします。
紅観音(べに・かんのん)
真紅と漆黒の組み合わせで、黒がベースながらも濃い赤の模様が大変うつくしい品種。京都のブリーダーが作出した 「観音めだか」がベースで、流通量は極めて少ないですが、今後の展開がたいへん待ち遠しいです。
琥珀メダカ(こはくメダカ)
ヒメダカと楊貴妃メダカの中間的な、文字通り琥珀色のメダカ。ラメ入りの個体もあり、 黄色とオレンジの中間色が美しく、グレードによって価格もかなり異なります。
青色系
青メダカ
むしろ青いというより青白い感じのメダカ。ペットショップなどでも購入が可能な、 かなり一般的な品種。1匹200円程度で購入可能です。ややマイナーな印象ですが、周りが黒い環境で 飼育すれば、なかなか青い体色になってくれます。
マリンブルーメダカ
まさに夏の海のような真っ青な品種で、専門店などでないとなかなか見かけない、 澄んだ青色が美しい品種。ブルー系統はさまざまな名前があり、色あいも少々異なりますね。
メガブルーメダカ
恐らく青色系で最も青いと思われる品種。宝石のような明るく強い青色が魅力ですね。 一匹1000円程度と少々高価ですが、大変美しいです。
白色系
白メダカ
文字通り、透明燐で体の真っ白な美しいメダカ。これもポピュラーな品種で、比較的入手しやすく また保護色機能は働かないようで水槽で飼っても色が変わらず飼いやすいです。室内飼いでは最も オススメできるメダカです。だいたい1匹200円程度ですね。
白メダカはなるべく周りが黒い環境で飼うと、白さが際立ちます。水槽で複数飼育すると見栄えもよく 飽きにくいです。なお稚魚から成魚まで一貫して白いままで育ちます。
アルビノメダカ
突然変異によって体の色素が欠乏している品種。なかなか珍しい品種でもあり、 体が白くても目の点が赤いのが特徴です。完全に真っ白ではなく、薄赤いものや薄黄色い個体もいます。 あまり目が見えないのでやや飼育が難しく、アルビノは他の品種との混泳は避けましょう。 1匹あたりの価格は1000円前後くらいになります。
メダカの種類は体型、グレードなどで無数にあってキリがないのが現状です。
上記で挙げたメダカの品種は、あくまで色別に分けてなおかつ比較的一般的な品種です。 つまりまだまだあります。また各色で体型が短いと半ダルマ、もっと短いとダルマメダカ、 目が出ていると「出目」、目の点が小さいとスモールアイ、体の大部分が透き通ったものは「透明鱗」と バリエーション豊富です。
正直に言って品種にはキリがなく、その品種を作出したブリーダーがそれぞれ命名したものです。 あまり品種やグレードにはこだわらず、貴方にとってかわいいと感じるメダカを飼われるのが最善かと思います。