グラミー飼育入門
投稿:2022/11/06

グラミーに適した水槽

赤いグラミー

グラミーは品種によってサイズが異なるため、その品種にあった大きさの水槽を選ぶ必要があります。 基本的には小型種が多いので、金魚用の水槽が適しているといえます。具体的には8L~60Lの サイズが必要ですが、小型種なら8L程度の水槽でも十分飼育可能です。

中型~大型種になると水が60L入る60cm水槽か、キッシンググラミーやジャイアントグラミー ほどとなると120cm水槽が必要になってきます。一般的なサイズの水槽の方が設置、管理が 楽なので大型種はなるべく避けるのが賢明ではないでしょうか。


水槽の選び方

余裕をもったサイズであれば、安価な水槽や高い水槽でも問題ないですが、初心者の方などは やはり金魚用の安価な千円~3千円程度の水槽がおススメです。割れにくく軽いので扱いやすいです。

反対に高価な水槽ほどキレイですがデリケートで割れやすいです。数年でクラックが入るのも 珍しくないので、高価な水槽は中級者以上が扱うのが無難ですね。

水槽の置き場所

水槽は基本的には窓際を避けて、直射日光の当たりにくい場所に設置しましょう。音や振動は魚に ストレスをかけるので、なるべく静かな場所が望ましいですね。

また水槽台といって、重い水槽を置くのに適した土台も売っていますので、なるべく使いましょう。 特に60cm水槽などは非常に重く、水槽台は必須なので注意が必要です。

直射日光があたらず、静かで振動もなく、床がしっかりした場所が水槽を置くのに適した 場所といえます。廊下などもいいですね。

水槽のフタ

グラミーはゴクラクギョの仲間で、品種によっては水面から飛び跳ねる個体もいます。その為、 水槽にはフタをするか、フタをしない場合でも水面を低めにして水槽からの飛び出し事故を防ぐ ようにしましょう。

体が細い品種は飛び跳ねやすく、丸っこい品種は飛び跳ねにくいです。なおグラミーは特殊な器官 (ラビリンス器官)をもっていて、水中でも水面からも呼吸をしますので、水面に大きな葉を 浮かべたりはしないようにしましょう。呼吸の邪魔になってしまいます。

夏場だけは水温上昇を避けるためにフタを開けておいて熱を逃がすようにしましょう。 グラミーは高水温には強い方ですが、水温30℃を大きく超えないように注意してください。

水槽に濾過装置を

グラミーは水中が低酸素でも平気で、水面から呼吸できる魚ではありますが、多種との混泳や 健康管理の面からも水槽には濾過装置、フィルターを設置するのが望ましいです。

エアーポンプで僅かに空気を送るのが理想的です。「ロカボーイ」を置くのが一般的かなと 思います。また底面フィルターなど凝った装置でもOKです。

ただし強い水流を嫌うので、上部フィルターは適しません。外掛けフィルターも水流が強いので 適しませんね。(120cm大型水槽なら弱い水流になるので設置可能ですが・・・。) ブクブクなど、弱い水流の物を使用しましょう。

グラミーは混泳に適した品種です。

グラミーは同じ品種のオス同士は争いますが、他の品種には無関心で大人しいので、他の魚との 混泳に向いています。小型種のグラミーなら、ネオンテトラやプレコ、コリドラス、アカヒレとも 相性が良いです。

ただし同じキノボリウオ目の「ベタ」のオスは姿が似ている場合があるので争う恐れがあります。 ベタとの相性は悪いと思うので避けましょう。

なおグラミーは水槽の上層を好むので、中層、下層で泳ぐ他の品種とマッチします。コリドラスなどは 底で泳ぐのでバッティングする心配がありません。

水槽にはヒーターが必須

グラミーは水温26℃を好む熱帯魚ですので、日本で飼育するにはヒーターが必要になります。 これは26℃固定式ヒーターがベストマッチします。安価で1,2年は持ちますのでスペアも含めて 用意しておきましょう。

夏場はヒーター無しでも飼育できますが、年中使用するのが一般的かなと思います。 テトラ社のヒーターなどは故障も少なくおススメです。水槽のサイズにあったワット数の 商品を使用してください。

底砂と水草

グラミーは水草のある環境を好むので、できれば底砂(大磯砂でも可)や水草も入れたいですね。 丈夫なアヌビアス・ナナとも相性がいいといえます。

ただカボンバなど日光が必要な水草は管理が大変なので、ライト不要で丈夫な水草の方が 管理は楽になると思います。