一人暮らしの部屋探し

一人暮らしの第一歩は、部屋探しから。
貴方が一人暮らしを始める際、最初は引越し先を決めることから始まります。部屋探しでは、 まずは家賃を第一に考えるのが大切です。正直、少しでも安い方が何かと助かります。

 

家賃は収入の1/4から1/3以下に抑えましょう。

貴方が部屋を借りようと部屋探しをする際、家賃はできるだけ無理の無い範囲で探しましょう。 よく「家賃は収入の3分の1以下で」と言われますが、収入は転職などで多少なりとも変動します。 なるべく割安な物件を探してみるのが懸命ですね。

駅から近い物件などは比較的割高な場合が多いですが、逆に少し駅から離れれば家賃の安い物件も あります。勤め先や学校に近いと楽ですが、その他にもスーパーやコンビニが近いかなども考慮に 入れておくと良いです。

 

部屋の契約費用は半年分を見ておきましょう。

入居契約の際、およそ家賃の半年分が必要になる場合が多いですね。これは物件や地域によって 多少の差はありますが、敷金+礼金+不動産会社の仲介手数料+前家賃でこの位が相場です。 ただし敷金・礼金等不要な物件もありますので、なるべく費用を抑えたい方はそういった物件を探すのも 良い方法ですね。

 

入居契約時の費用内訳

1、敷金
  これは「貸主への預り金」とされ、家賃を滞納した場合に備えた費用。借主の不注意による 部屋の修繕費用などを差し引いた額が、部屋の退去時に返還されます。いわば保証金ですね。 なお必ずしも全額が返還されるとは限りません。また全国の地域によって家賃何ヶ月分になるか変わります。 経験上、関西方面はこの額が多い所が多数ありましたね。

2、礼金
  賃貸契約が決まった際、貸主に対するお礼が「礼金」になります。もちろんこれは退去時に 返還されません。なお、およそ家賃の2ヶ月分が相場です。ただし、礼金なしの物件もあります。

3、仲介手数料
  賃貸契約の仲介業者である、不動産業者への手数料です。基本的には家賃の1ヶ月分です。 これは法律で決められており、1ヶ月分以上になることはありません。

4、前家賃
  これは入居する際の当月分の家賃で、入居日の日割り計算で決まります。ただし、入居が月末の 場合は、それにプラスして翌月分の家賃も含めて支払う場合もあります。

5、その他
  管理費と駐車場代、駐輪場代、火災保険、部屋の鍵の交換費用などになります。地方では車は必須になりますし、 これも地域によって金額が異なります。特に駐車場代は田舎と都会では雲泥の差がありますね。 田舎の駐車場代はだいたい5千円前後、都会なら2万円前後、毎月かかりますが、田舎の一部では 駐車場代が無料の所もありましたね。大都会なら車に乗らないのが得策です。

 

入居費用は50万~70万程度はみておきましょう。

賃貸契約で家賃の半年分はかかるので、家賃がおよそ月5万円としてみると半年分で30万円、 そして引越し代は6,7万程度、家具や家電も購入すると最低でも10万円以上はかかりますし、 一人暮らしを始めたばかりのころは何かと購入するものが多いので予備にお金は必要です。 また物件にもよりますが部屋の加入電話は高額なので、できるだけ携帯電話で済ませましょう。 かなり安めに見ても50万以上は確実にかかります。資金には余裕をもって臨みましょう。

また、部屋の賃貸契約期間を延長する際には「更新料」として家賃1ヶ月分前後がかかる所が 多いです。賃貸契約は大抵は2年のところが多いです。これも契約時に確認しておきましょう。

 

部屋の希望条件を決めましょう。

次は、実際に貴方がどんな部屋に住みたいか、部屋探しの前に決めておくと不動産屋さんとの交渉も スムーズに事を進められると思います。

家賃はどのくらいまでOKか?
家賃の他にも光熱費などかかりますので、具体的にいくらくらいまでならOKか決めておきましょう。 地域によっておおよその相場を調べておけば、大体の目安は見えてくると思います。田舎ならだいたい 4万円から、都会なら6,7万円くらいからになると思います。無理のない範囲で決めましょう。

立地条件を考慮する
最寄り駅までの距離などによっても家賃は変わります。通勤・通学に便利で、駅からどのくらいか、 また近所にスーパーやコンビニがあるかも調べましょう。ただし数年でお店が移転・閉店することも あるので、できればスーパー等が2件は近くにあるのが理想的です。

また幹線道路沿いは通る車の騒音に悩まされます。できるだけ静かな場所を選ぶほうが後悔も少ないです。 大通りから少し離れた住宅街などは比較的静かで落ち着きますよ。

間取りや部屋の広さ
一人暮らしですと、やはりワンルームまたは1Kが無難な選択ですが、田舎のほうですと同じくらいの 家賃で2DKも借りられる地域もあります。やはり少しでも広いほうが快適ですし、収納スペースが 広いと何かと便利です。この辺りもだいたい決めておきましょう。

設備関連
トイレは独立してあるか、共同ではないか、お風呂はどのくらいの広さか、洗面台やエアコン、TVなどと 駐車場はあるかなど。バス・トイレは独立の方が快適ですし、また近くに銭湯でもあると最高ですが、 およその妥協点を見つけておきましょう。

建物の築年数
基本的には建物は新しいほうが快適です。古い建物はその分家賃も割安ですが、この辺りも予算で 決めていきましょう。なお、多少古い建物でも、リフォームされていれば意外なほど快適な場合もあります。 実際に建物や部屋を見てみるのが一番良い方法ですね。

部屋の階数
マンションでエレベーターがあれば多少高い階でも大丈夫ですが、エレベーターの無い3階建てなどは 少々引越しの際に苦労することも。一番楽なのはもちろん1階ですが、防犯上女性は避けたほうが良いです。 ただし1階は下の階からの騒音が無いメリットもあり、一長一短です。基本的には2階が好まれる傾向が あるように感じます。

地域の家賃相場を把握しておこう
これは地域によって相場が異なるので、賃貸情報誌で地域の家賃相場をしっかり把握しておきましょう。 無理のない家賃で良い物件を探すのにも役立ちます。なお大学生なら、大学近くの学生アパートなどは かなり格安で住めますし、田舎の郊外にあるようなアパートなども安いので狙い目です。 基本的には駅から近い地域、利便性の高い場所は家賃が高い傾向があります。このあたりは貴方の ライフスタイルに合わせて選んでみて下さい。

 

家賃の予算、希望条件が決まったら部屋を探そう

賃貸情報を入手する
これには賃貸情報誌を購入するか、地域の不動産会社に問い合わせる事との2通りがありますが、 まずは賃貸情報誌をじっくりと眺めることをオススメします。というのは、不動産会社にはある程度の 目星をつけた物件を見つけてから赴くほうがスムーズですし、時期によっては混んでいて待たされることも あるからです。まだ何も決めていない状態でいくと正直、迷惑がられることも。

なので、まずは賃貸情報誌を徹底的に見ていきましょう。これは部屋選びで最も充実している時でも あります。あせらずじっくりと読んでいき、貴方の希望に近い物件を見つけたらチェックを入れていきます。 ただ賃貸に関しては、早いもの勝ちでもありますので、せっかく良さそうな物件を見つけてもすでに 借り手が付いている場合もありますので、めげずに探していきましょう。

そして貴方の希望する物件が見つかったら、その希望物件を扱っている不動産会社に電話して確認を 取りましょう。まだ借り手がいなければ、担当者と一緒に物件の下見を行っていきます。

また部屋探しに慣れた方や、住みたい地域が明確に決まっている方の場合は、直接不動産会社へ行く のもスムーズに決められるメリットがあります。まだ借り手のいない物件情報をすぐにチェックできますし、 早めに物件を決めたい方はその地域の不動産会社へ向かいましょう。

 

物件を下見に行こう

貴方が気になった物件は、しっかりと下見にいきましょう。部屋の具体的な広さ、建物の綺麗さ、 交通の便や周りの環境をチェックしていきます。基本的には不動産会社の担当の方と一緒に見に行くことに なりますが、稀に部屋の鍵を借りて1人で見に行ける場合もあります。

「徒歩○×分」はアテにならない
 これも良くいわれる事ですが、「徒歩10分」と物件の資料に書いてあっても、アテにはならないです。 基本的には、最低でもその1,5倍の時間がかかると思ったほうが良いですね。実はこの計算方法は 距離80mを徒歩1分とみて計算しています。正直、ジョギング並みのペースでないと無理な気がします。 「徒歩10分」なら距離は約800m離れていますよ、と見たほうが正確です。

周りの施設も確認しておきましょう。
 希望物件の場所がわかったら、周りに銀行やコンビニ、スーパー、病院、書店や郵便局があるか 確認しましょう。最近ではスマホアプリのマップですぐに確認できるので大変便利です。人によって よく使う施設は異なるので、貴方がよく使う施設を重点的に探してみましょう。また、最寄り駅も 同時に確認しておくと便利ですよ。

下見で部屋を徹底確認!
 下見では部屋の広さだけでなく、玄関やドアの広さも確認しましょう。また部屋の床材やキッチンの 高さ・使いやすさ、収納場所やコンセントの場所も確認しておきましょう。特にドアの高さや幅は実際に メジャーで図っておくほうが便利です。なぜかというと、いざ引っ越してきた際に、ドアから家具を 入れられないと大変困るからです。業者ならバルコニーの窓からロープで家具を吊り上げて搬入しますが 個人ではまず無理でしょう。

また搬入するベッドや冷蔵庫もサイズをメジャーで図ってメモしておくことをオススメします。 これも物件によってはTVや冷蔵庫完備のところもありますが、もし一人暮らしでこれから購入されるなら 運びやすさを考慮して、小さめのサイズを買われる事をオススメします。

ちなみに床材はフローリングの所が多いですが、防音効果は低いです。イスを動かしたり、足音で 下の階から苦情がくることも。また経年劣化で痛み易い素材でもあります。なので、できれば 部屋ではカーペットを敷いておくとそれなりの防音効果が見込めます。本当は床材は畳だと遮音効果も高い のですが、最近のマンションでは圧倒的にフローリングが多いですね。

物件の部屋に家電がある場合は、必ず実際に動くかどうか確認しましょう。エアコンや給湯器も同じです。 なにか不具合がないか確認しておき、もし壊れていればすぐに修理してくれるのか確認しておきましょう。

建物自体の管理状態のチェック方法
物件は部屋だけでなく、建物全体も見ておくとなお良いです。一番良くわかるのは、建物のゴミ置き場。 ここがしっかりと綺麗になっている建物は管理が行き届いている証拠です。次に階段や駐輪場も綺麗ならば より安心できます。ゴミ置き場が散らかっているような所は避けることをオススメします。

 

最終的に、家賃と間取り、立地条件、しっかり管理された物件であることを確認し、いくつかの候補の 中から最も貴方の希望にあった物件をしっかり吟味したうえで賃貸契約を行いましょう。

 

賃貸契約の手順

入居審査
いよいよ貴方が住みたい物件が決まったら、物件を管理する不動産会社に申し込みましょう。 不動産会社の受付にて「入居申込書」を渡されますので、住所、氏名、年齢、職業と保証人等を記入 します。これは入居審査の為の重要な書類なので、しっかり記入しましょう。

入居審査は、不動産会社と貸主(大家さん)に部屋を貸しても大丈夫な人か審査してもらうもので、 定職に付いていて収入が安定していればまず大丈夫ですが、基本的に身内など保証人は必要になります。 また大学生など未成年の方はもちろん親の同意が必要です。

賃貸借契約
 入居審査に無事通過したら、次は賃貸借契約の準備をします。詳しくは不動産会社が教えてくれます。 基本的に契約に必要なものは以下のものになります。
・借りる本人の住民票
・本人の印鑑
・本人の所得証明書(源泉徴収表など)
・保証人の実印、印鑑証明
・保証人の所得証明書(源泉徴収表など)
・敷金・礼金・仲介手数料など(これは物件や地域によって変わります。)

賃貸物件の住所、貸主、契約の内容や条件、契約期間などが記された「重要事項説明書」に 署名・押印し、今度は賃貸借契約書にも署名・押印します。それぞれ、書類の内容をしっかり確認しておき ましょう。仲介手数料など、必要な料金を支払ったら、領収書と契約書、部屋の鍵などを受け取って 賃貸契約成立です。最初は緊張しますが、いよいよ一人暮らしのスタートです。

なお、家賃は基本的に指定された銀行口座に振り込む形で支払っていきます。また物件によって 禁止事項などもありますので、あらかじめしっかりと確認しておきましょう。

 

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