チェスの歴史

対局中のチェス盤

主にヨーロッパで楽しまれているチェスですが、歴史も長く、起源をさかのぼると意外な事実があります。 日本の将棋と似ているのは何故か、チェスの歴史を見ていきましょう。

チェスの起源

チェスは元々はパキスタン、インドの「チャトランガ」というゲームから派生したもので、今から2500年前に遡れます。 このチャトランガがヨーロッパに渡り、徐々に変化し、今から500年前には「チェス」として定着しました。

チャトランガは中国にも渡り、大将棋、中将棋、小将棋と別れ、日本に渡って「本将棋」として定着 したようです。チェスと将棋は元々は同じゲームだったので、駒も似ているんですね。なお将棋はより複雑な 勝負をするために「取った相手の駒を再利用できる」ルールが生まれました。

またチェスは、初期はクイーンはありませんでした。クイーンではなく、「スタッフ」という参謀役でしたが、 やがて「ワイズマン」(賢者)になり、そしてクイーンに変化したようです。(諸説あり)元々は最弱の駒から 最強の駒になった、チェス独自の駒といえます。

500年という歴史のあるチェス。世界最古のボードゲームの1つといえます。 なかなかに奥が深く、知的なゲームです。1人でもアプリで対戦できますし、 頭の体操にもなると思います。ルールさえ覚えれば末永く楽しめます。外国人の友達と遊ぶのもいいかもしれませんね。

チェスは現在、国際チェス連盟(FIDE)が世界チェス選手権を行っており、称号の授与など様々な活動を 行っています。日本でもFIDE加盟の「日本チェス連盟」(NCS)があります。以前は「日本チェス協会」も ありましたが活動を終了しています。

チェスの著名人

日本ではやはり羽生善治氏が最も知られているかもしれません。元日本チャンピオンの小島慎也氏も 有名です。海外のチェスプレイヤーだと元世界王者ガルリ・カスパロフ(チェスの最強AIと対戦された方)、 公式世界チャンピオンのファビアーノ・カルアナなども有名です。