アベニーパファーの飼い方

投稿:2022/01/05 更新:2022/01/05

アベニーパファーの習性

アベニーパファー

熱帯魚の中でも、最も愛嬌があり、小さくて可愛いのがアベニーパファーの特徴です。尖ったクチも 可愛らしいですが、海水よりも汽水(塩分が混じった水)、淡水の方がアベニーパファーに適しています。

お店で購入可能なフグは何種類かありますが、その中でもアベニーパファーが最も飼いやすいです。 他の品種はやや大きく、噛むクセもあるので淡水フグならこの品種がベストではないでしょうか。

なおアベニーパファーは海水でも生息可能ではありますが、長くは飼えません。飼育には淡水がベストなのはご留意下さい。

また他の魚と違って「噛み癖」があり、気性も荒い方です。噛めるものは何でも噛むので、他の魚との混泳は 不可能と思って下さい。

他の魚との違いとしては、実は目が特殊で左右の目が別々に動きます。この為視野が非常に広く、 エサを見つけやすいです。流木や水草が多い環境だと落ち着きやすい性質なので、ぜひ水槽に入れて あげましょう。


アベニーパファーは絶滅危惧種

近年、アベニーパファーの野生の個体は徐々に減っており、絶滅危惧種になっています。 将来的には購入出来なくなるかも知れませんので、飼ってみたい方は今の内に購入 されることをお勧めします。

1匹辺りの価格は約500円程度ですが、メダカのように群れを好む性質なので複数の 購入がベストです。最低でも1度に3匹は飼われるほうが良いと思います。

1度に沢山買うほど購入単価が安くなるお店が多いので、理想は10匹くらいですね。 元々小さい品種で大きくならないので、小さい水槽でも沢山飼うのは充分可能です。

アベニーパファーは有毒か?

一般にフグは毒を持っているモノですが、それは野生環境での話。食べたプランクトンの 毒が蓄積して毒性を持つと考えられていますが、アベニーパファーの場合は 海外のブリーダーに育てられた個体がほとんどです。

つまり養殖で、毒性を持っているとは考えにくいです。なので毒性はほとんど ないと考えられます。

噛む力が強力です。

フグ類は意外と歯が鋭く、貝なども殻を砕いて食べます。歯が徐々に伸びるので、 削るためにも巻き貝などを定期的にあげてください。

もし歯が伸びすぎてしまった場合は、ニッパー等で短くしてあげる必要も出てきます。 これはなかなか難しいので、生きた貝は必需品になります。

生餌を好みます。

他の魚と違い、人口のエサよりも生きた餌を好みます。赤虫、ミナミヌマエビ、巻き貝ですね。 その為アベニーパファーはエサ代が少々かかる品種といえます。

毎回生餌をあげるのは大変なので、「クリル」という保存の利くエサをあげるのが 無難です。これはオキアミをフリーズドライして栄養を添加したもので、 徐々に慣らせば食べてくれます。

また乾燥赤虫も有効で、比較的よく食べてくれます。ただ貝は必需品になります のでご留意下さい。

やや低水温を好みます。

他の熱帯魚と大きく違うのは、好む水温ですね。大半の熱帯魚は水温26℃以上を 好みますが、アベニーパファーは23℃程度を好みます。また水質はキレイな汚れていない水を好むので、 通常よりもこまめに水換えをする必要があります。ろ過もしっかりと。

その為、水槽用ヒーターは温度調節機能のある商品が必要になります。22℃~25℃ がベストな水温なので、他の魚との共存はまず無理といえます。

最大でどの位大きくなるのか

アベニーパファーはフグの中でも最も小さく、最大でも3cm程度です。お店で売られている個体は1cm程度がほとんどなので、そこから少しだけ大きくなると考えて下さい。 通常は2.5cmが成体です。

フグなので膨らみます。

アベニーパファーもフグの一種なので、稀にですがストレスを感じた時など水を吸い込んでプクッと 膨らみます。これはフグの防御本能なので放置しておけば自然に収まります。レアな現象ですが、 膨らませようとわざとストレスをかけるのはよくありません。