アフリカンランプアイの飼い方
投稿:2022/05/10 更新:2022/05/15

アフリカンランプアイの習性

アフリカンランプアイのオス

アフリカンランプアイの習性としては、他の熱帯魚と比べて高水温に弱い事が挙げられます。 水温30℃が限界ですので、夏場は水温の上昇に注意して、水槽のフタは開けてなるべく冷やすように しましょう。

ミニ扇風機のようなクーラーも有効です。なお飼育に適した水温は24℃ですが、これは温度固定式 ヒーターでは出せない温度なので、水温調整式ヒーターの利用が理想的です。

26℃固定式ヒーターしかない場合は代用も可能ですが、できるだけ水温調整式ヒーターを お勧めします。なお水温は22~26℃を保って飼育して下さい。

アフリカンランプアイが好む水質は、弱酸性~中性の軟水です。日本の水道水は軟水でほぼ中性なので 飼育に適していますが、水槽の水を水質調整剤で少し弱酸性にしてあげると理想的です。

その為には、テトラ社の「アクアセイフ」という水質調整剤の使用をおススメします。phを僅かに 下げてくれ、簡単に弱酸性の水質にでき、病気もおきにくい万能な調整剤です。規定量を守って ご使用ください。

自然繁殖も可能

アフリカンランプアイの卵

アフリカンランプアイは卵生なので、水温24℃くらいの環境でオスもメスも一定数いれば 自然に産卵します。水草に卵を産み付けるので見つけることも容易です。透明な卵が受精卵です。

ただ生まれた稚魚は親魚に食べられやすいので、見つけたらすぐに別水槽に移すか、卵の時点で 別水槽に移しておくと安全に増やせます。水流のある水深の浅い所が卵の孵化に適しています。

しっかり飼いこむと綺麗な発色になる

アフリカンランプアイのオスは調子が良いと綺麗な水色の体色になり、鑑賞価値があがります。 水質環境が良いと綺麗になるので、丁寧な水替えとph管理を行い、ストレスの無い環境にしましょう。

寿命は個体差あり

基本的にはアフリカンランプアイは2年程度が寿命ですが、これはオスの話で、メスの方が長生き します。メスは3年程度生きます。なお個体差があるので短命、長寿な子もいます。

泳ぎが得意な品種です。

アフリカンランプアイは機敏な泳ぎが得意な品種で、外敵から逃げるためか素早く泳げます。 その為、水槽からの飛び出し事故が多いので、水槽にはフタをするか、水位を下げて水槽から 飛び出せないようにしましょう。

オスもメスも普通に水面上を飛び跳ねる事があります。ご注意下さい。

成長の遅い魚です。

アフリカンランプアイは、姿の似た他の品種「メダカ」や「グッピー」などと比べると成長は やや遅い品種です。時間をかけて育てるつもりで飼うのがベストだと思います。

最大で約3.5cm程度まで大きくなりますが、お店ではSサイズ、Mサイズなど小さめの若い 個体が多いです。小さい方が若い分長生きしますし、大きいとすぐ繁殖に使えるなど一長一短 ですが、購入時は同じくらいの大きさの個体を選んでください。

体格差があると繁殖しにくい場合があります。大人しい性格の魚なので争いはあまりおきません。 同じお店で同じ水槽に入っていた個体同士での飼育が理想的といえます。

水質の変化には敏感です。

他の熱帯魚よりも水質にデリケートな部分があるので、水換えはゆっくりと行いましょう。 水質、水温の急な変化は魚を弱らせる原因になります。