ピンポンパール飼育入門

ピンポンパールの飼い方完全ガイド

当サイトでは、初めてピンポンパールを飼う方、飼ってみたい方向けにピンポンパールの 飼育のコツや注意点を分かりやすく解説していきます。小さくて、丸くて可愛いこの品種は、 少しだけ飼育が難しい部分がありますが、コツさえ押さえれば比較的ラクに飼えます。

ピンポンパールは、金魚の一種なので、基本的な飼育方法は他の金魚と変わりませんが、 泳ぎが苦手で、病弱な部分があります。ただそれを補える可愛さがありますし、 環境さえよければ手間もかからずに飼育できます。

どこの熱帯魚店でも、まず扱われている人気のある魚ですので、元気に快適に飼育してあげたい ですよね。大事に飼育すると5年近く飼うこともできます。当サイトで快適な飼育方法を ぜひ身につけて下さいね。

ピンポンパールは、他の熱帯魚と違い、水温が低くても生きていける魚ですが、それでも 病気の予防の為、なるべく水槽用ヒーターを使用して暖かい水温で飼育されると 長生きさせやすいので、ヒーターの使用を推奨します。

ピンポンパールの歴史

あまり知られていませんが、ピンポンパールは、中国原産です。正式名は「珍珠燐」(ちんしゅりん)と呼ばれており、金魚の中でも 突然変異で特に胴体が短く生まれた魚が品種改良され、やがてインドネシアでこの品種が固定化され、戦後に日本に輸入されだしました。

特にウロコが他の金魚と違い、半球状になっています。真珠を縦に切ったようなウロコなので、最初は「パールスケール」と 呼ばれていましたが、やがてピンポン玉のような体格と、真珠を埋めたようなウロコで、「ピンポンパール」と 命名されたようです。

昔はより細長い品種もいましたが、より丸い体格の品種が重宝され、現在ではピンポン玉型の品種のみのようです。 東南アジアで養殖されて、日本に輸入されているものが多いですが、日本国内でもブリーダーによって繁殖されており、 外国産と国産の2種類のピンポンパールがいます。

オレンジ色と白の組み合わせの更紗(さらさ)個体が多いですが、中には黒が混じったキャリコ柄や、ほぼ真っ白な個体、 赤一色の個体、そしてブラウン系の「フナ色」もあります。ひょっとしたらアルビノもいるかもしれません。 また尾ひれにも個性があります。お店でじっくり見てみてください。

ピンポンパールの不思議

ピンポンパールは、琉金などのやや丸い品種から、突然変異で発生したと考えられていますが、 先祖は川魚のフナです。元は銀色のフナから、金色や赤いフナ(金魚)が生まれ、長い年月を 経て真ん丸のピンポンパールが生まれました。

このピンポンパールも、稀に先祖のフナと同じ銀色の個体が生まれることもあります。 ちなみに青色の遺伝子を持っていないらしく、青色のピンポンパールは生まれないそうです。

現在も中国や東南アジア、そして日本でピンポンパールは年中養殖されています。 ひょっとしたら、また突然変異で新種のピンポンパールが出てくるかもしれません。 自然界でもなかなかいない、不思議な形をしたピンポンパール。今後も世界中の アクアリストを魅了してくれる事でしょう。

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