貯金のコツ。

車の維持費を抑える

たくさんの色の自動車が並んでいるイラスト

毎月の固定費の中で、最も個人差が大きいものの一つが「車の費用」ではないでしょうか。車の維持費は、 節約の面でも無視できない点ですので、一度見直して見ましょう。

基本的には、大きい3ナンバーよりも5ナンバー、そしてより税金の面で安上がりなのが軽自動車ですね。 軽くて燃費が良く、さらに車両価格が安い車が最もお得です。一番良いのは「車を持たない」事ですが、 都心部ならともかく、地方では必需品です。

節約の為、大きい車は燃費と重量税の面で割高なので小さい車がおすすめです。もっとも手軽なのが、 やはり軽自動車ですね。自動車税も「軽自動車税」になり、非常に割安です。

車には1人で乗ることが多い、ほとんど通勤にのみ使うなら断然、軽自動車です。燃費もよく、税金も安く、 タイヤやオイルといった消耗品も安価ですし、バッテリーまで安いので維持費はグンと安く出来ます。

排気量は660ccの軽自動車は、普通自動車にしか乗ったことがない方から見ると非力なイメージがありますが、 乗ってみると充分なパワーがありますし、節約面で最も有利な選択肢ではないでしょうか。

また軽自動車もスポーツタイプから1BOXまで種類も豊富ですし、小柄な車体なので運転も楽です。 かなり節約できるので、普通車ユーザーの方は一考の価値がありそうですね。


車を安く買う

新しく車を買う場合、節約してよりお金を貯める為には、最も割安な車を選ぶのがベストです。維持費の安い国産車を 選ぶのが当然になりますが、最も割安な車はズバリ、中古車になります。中古車はイヤという方もいますが、 最も節約しやすい中古車が断然お得です。

車は新車が欲しい、という方も多いですが、実は新車はハッキリ言って「高い」です。そして徐々に価値が下がります。 余程人気のある車でない限り、数年後には買い取り価格は安くなります。税金面ではお得な部分もありますが、割高な 新車よりも5年落ち程度の中古車が割安でオススメですよ。

また、中古車は年式以外にも走行距離や事故歴、車体色、人気によっても相場は変わります。さすがに事故車はオススメはできませんが、 走行距離が多く、不人気な車は驚くほど安くなっています。国産車なら20万キロは楽にもちますので、走行距離の多い 「過走行車」で「不人気車」、「5年落ち程度」の中古車が最もお得といえます。

より低年式の車の方が安いですが、新車登録から13年以上経った車は税金が高くなる(自動車税・重量税)ので、 その点を考慮してバランスが良いのが5年~7年落ち程度の中古車です。購入費をまずは安く抑えましょう。


中古車はディーラーで買うべき

中古車は程度に差がありますので、なるべく状態の良い個体を、アフターサービスのしっかりした所で買う方が 長い目で見てもお得です。そうなると、断然ディーラーで買うのが無難ですね。

中古車もディーラー以外で買うと、保証がしっかりしていない所もあります。後悔しない為にも、お近くの ディーラーで買うことをおすすめします。稀にディーラー以外で「現状販売」の所がありますが、 これは保証がありませんのでリスクが伴います。


距離を走るならハイブリッドカーやディーゼルもあり

車で1年間に走る距離を「年間走行距離」といいますが、これは個人差が大変大きいですね。平均すると およそ年間1万キロの方が多いようですが、通勤の距離やレジャー用途によって大きく変わります。 距離を走る方は燃料代が馬鹿になりません。

走行距離が月に1000キロを超えるようなら、燃費の良いハイブリッドカーや、安価なディーゼル車も 視野に入れたほうがいいかもしれません。ただディーゼル車は軽油の安さや燃費の良さが利点でしたが、 ハイブリッドカーの登場でかなり影が薄くなった印象はあります。

ハイブリッドカーは登場から年数が経ち、中古相場もこなれてきた印象があるので、旧型のプリウスあたりは 狙い目になりそうです。ただしバッテリーが安くはないので、長年乗るにはやや不向きかもしれません。


ローンは組まない

いざ新しく車を購入する際に、つい舞い上がって予算ギリギリの車を買ったり、中古車であっても 3~5年ローンで買ってしまいがちですが、節約志向ならローンは組まないのが鉄則です。

ローンは借金です。金利が発生しますので割高です。年利1%~7%くらいが普通でしょうか。 金利も馬鹿になりませんし、実はローンが終わるまで車の「所有者」はディーラーで、厳密には ローンが終わるまで「所有者」になれません。「使用者」のままです。

金利がもったいないので、車は現金で買うのが最もお得です。最初からその車の「所有者」になれます。 車検証の「所有者」欄が自分の名前になっているのは気持ちがよいものですよ。

長いローンだと7年というものもあり、まったくおすすめできません。外車ディーラーだと 金利1%の所は多いですが、いずれにせよ現金払いで無駄な支払いを抑えましょう。


税金も安く抑える

税金は燃費の良いハイブリッドカーがエコカー減税を受けられます。ただし車両価格が元々高いので 軽自動車の方がよりお得です。自動車税も安く、さらにエコカー減税対象の軽自動車なら最もお得な 金額で維持できます。

大きく重く、燃費も悪くて年式も古い車が税金も高くなります。なので、車は小さく軽くて低燃費、 かつ古くない車を選んで税金を安く抑えましょう。


保険の安い車に乗る

そして税金の次くらいに大事なのが自動車保険。これはドライバー自身の年齢や事故率で等級が決められており、 無事故の期間が長いほど割安になります。またゴールド免許だとより安くなる場合も。

自動車保険も、各社で保険料に差がありますので、インターネット保険等、一度見直してみましょう。 また生命保険と自動車保険をセットにしたものもあるので、固定費削減の為にも比較・検討をオススメします。

実は車種によっても保険の金額は変わってきます。スポーツタイプの車は事故率が高いので保険料が割高になりやすいです。 逆にファミリーカーなど事故率の低い車ほど保険料が安いので、スポーツカーは避けるほうが保険は安いですね。 またエアバッグ装着車も保険料が安くなります。なるべく保険料率の低い車に乗りましょう。


駐車場代も抑えよう

車の維持費で、必ず毎月かかる駐車場代。これは都道府県によってかなり差があります。近所に駐車場を借りる場合、 一ヶ所だけでなく、複数の駐車場の駐車場代をチェックしましょう。意外と数千円以上の差があったりしますので、 近くて最も安い駐車場を探してみて下さい。

駐車場代は、車に乗る間はずっとかかる固定費です。多少遠くても地域の相場より安い所が理想的です。 近いけど高いところよりも、やや離れていても安いところの方がが節約できます。


ガソリン代を抑える

ガソリン代は近年はずっと高騰していますので、少しでも安くするために「安いガソリンスタンド」を チェックしておきましょう。オススメはセルフ式のスタンドですね。これもお店によってはガソリン1L あたり5円くらいは違ってきます。生活圏の範囲内、または通勤路で安いお店を探しましょう。

ちなみにガソリンは品質も大事ですので、ノーブランドの格安スタンドよりも、信頼のある石油メーカーの 看板のあるセルフスタンドの方が断然良いです。詳しくは書けませんが、「品質が良い」ガソリンの方が お得だと思います。

お店によってはカードによって1Lあたり数円の割引もありますし、特に距離を走る方には毎月の ガソリン代に違いが出てきますので、「この店はレギュラーがリッター××円」とチェックする クセを付けましょう。


燃費を抑える

せっかく割安なガソリンを入れていても、燃費の悪い走行をしていてはもったいないです。ガソリンの 無駄使いを防ぐ為、無駄なアイドリングや急加速は控えましょう。最近の車はアイドリングストップ機能が 付いていますが、付いていない車でも大丈夫です。信号待ちや踏み切りではエンジンを切り、無駄な ガソリンの消費を抑えましょう。

飛ばさない安全運転が低燃費のコツですが、タイヤも重要です。タイヤの空気圧が低いと燃費も 悪化しますので、こまめに空気圧チェックをしましょう。知らない人も多いですが、タイヤも自然と 空気が減っていきます。適正な空気圧を維持して走行しましょう。

また、タイヤの転がり抵抗の少ない「エコタイヤ」も各社から出ていますので、低燃費に走るために こういった燃費に貢献できるタイヤを選ぶのがオススメです。なおスタッドレスタイヤは転がり抵抗が大きく燃費が 落ちるので、冬以外はサマータイヤで走ることを心がけましょう。

あとは車の軽量化。荷物になるような無駄なものは車からおろして、なるべく軽くして走るようにしましょう。 重いほど燃費が悪化します。ガソリンも毎回満タンにせず、少なめに入れて軽くする方法もあります。

ちなみにアルミホイールは軽いので燃費向上になりますが、安いスチールホイールは重くて 燃費の面では不利になります。なるべくアルミホイールを使用しましょう。


お得なイリジウムプラグは必須

ガソリン車なら必ず必要になるスパークプラグ。これはエンジン内でガソリンの混じった空気に 点火する重要な部品なのですが、ノーマルタイプのプラグではなく、高性能なイリジウムプラグを 使うほうが断然お得です。

イリジウムプラグは少々高価なのですが、燃費の向上には絶大な効果があります。安価なノーマルタイプの プラグよりも倍以上は長持ちしますし、火花が強いので燃費も良く、すぐに元が取れます。

イリジウムプラグはNGKやDENSOなど各社から様々な製品が出ていますが、お好みで良いと思います。 長寿命タイプやハイパワータイプがありますが、市街地走行なら差は感じにくいですね。 車の部品の中で最もコストパフォーマンスが高い部品だと感じています。車検のときにでも交換するのが 工賃も安く済みますので、ぜひお試しください。


車検代はケチらない!

2人の整備士が車を整備しているイラスト

車には車検があり、新車は3年、それ以降は2年ごとに車検があります。これは車両検査代の事で、重量税などの 税金もその際に必要になります。この車検代も、交換整備等をカットすることで少々安くはできます。

しかし、この車検代をケチったばっかりに、余計に費用が発生した例も多いです。本来直すべき部品を直さないで 費用を抑えるのはオススメできません。メンテナンスにはむしろお金をかけた方が、車の調子もよく、 長期的に見てお得です。

例えば車のファンベルトが少し痛んできているのに、直さないで車検を通し、半年後にベルトが切れて故障し、 結局高くついたりした話はよくあります。車はカーディーラーか馴染みの修理工場でしっかりと点検・整備しましょう。 車のコンディション維持は結果的に節約につながります。


消耗品・メンテナンス費用を抑える

車の消耗品は、タイヤ・バッテリー・ワイパーゴム・各種オイル・フィルター・冷却水・ベルト類といったところでしょうか。 車によって特に値段が違うのは、タイヤ・バッテリー・エンジンオイルなので、この3種類を見直しましょう。

まずタイヤは、国内メーカーなら中古品でもOKですが、軽自動車なら元々安いので新品のエコタイヤが最も無難ですね。 海外メーカーのタイヤは寿命や性能面でオススメしません。国内メーカーがお得ですね。ちなみにタイヤサイズによって 大きく値段が変わるので、タイヤの小さい車の方が安く買えます。

そしてエンジンオイル。高性能オイルはかなり高価なので、メーカー純正オイルがオススメ。街乗りに最適なオイルで、 長寿命ですし、大量生産されるので高品質で安価に買えます。またカーショップオリジナルブランドもお得ですね。 車に合った粘度(5W-30など)のオイルを半年、または5000kmに一度交換しましょう。 またオイル交換は2回に1度、オイルフィルターも交換しましょう。

たまに「オイル交換は1年に1度で良い」という方もいますが、エンジンには優しくないです。長く使うためにも、 半年に一度は変えましょう。エンジンの振動も少なく、燃費も悪化しにくいですよ。

普通車はオイル容量が4Lなのが普通で、大排気量車はもっと多くなります。軽自動車はオイル容量が3Lが通常ですが、 メーカーや車種によってはオイル容量が2Lという車もあります。これならオイル代は普通車の半分の計算になりますね。

そしてバッテリーですが、これも車種によって大きく価格が異なります。基本的には、エンジンの排気量が小さい車ほど安いです。 これも軽自動車なら3千円程度からありますので、断然お得ですが、バッテリーを買う時は「メンテナンスフリー」タイプを買いましょう。 これは文字通り寿命までメンテナンス不用なもので、バッテリー液のチェックが不要で、長寿命です。

またバッテリーも車の使用頻度で寿命は大きく変わります。あまり車に乗らない方は時々充電するのがオススメです。 そして寿命ギリギリまで使うことも可能なのがバッテリーですが、冬に寒さでバッテリーが上がりやすいので、電圧が下がってきた、 弱ってきたら早めに新品に変えるのが無難です。

バッテリーをケチって使用していたら、ある朝バッテリーが上がってしまい、思い切り会社に遅刻するのはバッテリーの金額以上の 痛手ですので、3年程度で交換するのをオススメします。

バッテリーは本当は自分で交換するのがお得ですが、少々難しい部分もあるので、一番無難なのはカーショップで交換してもらうことですね。 ちなみにガソリンスタンドのバッテリーは非常に高性能ですが、その分割高です。

バッテリーが最も安いのは軽自動車ですが、実は外車はバッテリーが非常に高価です。接続端子も国産とは違うので節約は難しいです。 某ドイツ車の2000ccクラスの車のバッテリーは約5万円します。最も節約できるのは国産車で軽自動車といえそうですね。